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福島第一3号機 プール落下の鉄骨を撤去12月20日 19時22分
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東京電力福島第一原子力発電所3号機でことし9月、がれきの撤去作業中に、使用済み燃料プールに落ちた重さ470キロの鉄骨が、20日、3か月ぶりに引き上げられました。がれきの撤去は、プールからの燃料の取り出しに向けて欠かせない作業ですが、この間、作業の一部が中断しており、工程の遅れが懸念されます。
3号機の燃料プールに落ちた鉄骨の引き上げ作業は、20日午前中から行われ、水中に沈んでいる長さ7メートル、重さ470キロの鉄骨を遠隔操作の重機を使って、3時間近くかけて慎重に引き上げました。
東京電力によりますと、今回の引き上げは、ことし9月にプールに落下した鉄骨が燃料を収めるラックの近くにある別の鉄骨に引っ掛かり、ほかのがれきの撤去作業に影響する可能性が出てきたために行われ、落下から3か月たって、ようやく引き上げられました。
燃料プール周辺のがれきの撤去は、3号機で2年後にも予定されるプールからの燃料の取り出しに向けて欠かせない作業です。
しかし、このトラブルで作業の一部が中断し、来年3月までを目標としていた撤去作業の終了時期がずれ込む可能性があり、燃料取り出しを含めた工程の遅れが懸念されます。
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