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最終更新:2012年12月21日(金) 7時46分

マヤ暦「世界終わる日」、各国で騒動に

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 マヤ文明の暦に、2012年の12月21日で終わるものがあったことから、この日に「世界が終わる」という噂が駆け巡り、各地で騒動となっています。例えば、フランスではある小さい村に人が殺到。モスクワでは地下に人が呼び寄せられ、中国ではこの話を触れ回った宗教団体のメンバーおよそ1000人が拘束されています。各国で起きている「マヤ暦」の波紋を追いました。

 幻想的な光景が見られるフランスのビュガラッシュ。ここにある山で、不思議な現象が起きているといいます。

 「マヤ暦地球最後の日を、唯一免れると、一部の人で信じられている場所に来ました。この山の上にいれば、その日助かると噂されています」(記者)

 その根拠というのが、この映像です。山の上空を横切っていく”何” かの影。この山では、UFOを目撃する人が多いのだといいます。

 「山の下にあるものが、明らかになるかもしれない」(うわさを信じ$k?M!K

 一部マニアの間では、「世界が滅亡する時、宇宙船が山を割って現れ、そこにいた人たちを助ける」と信じられているといいます。山の上には人影が・・・。

 人々が殺到し、宿泊施設は全て満室。本来、この時期は営業していないレストランも大繁盛。外にテントまで増設していました。

 こうした事態を受け、村と警察が異例の入山禁止に踏み切りました。

 「世界の終わりの話を作ったのは、あなたたち(マスコミ)で私じゃない。24日には、サンタクロースを待ちます」(ジョン・ピエール・ドゥロール村長)

 一方、ロシアではちょっと変わったビジネスも・・・

 「第二次世界大戦後の冷戦時代にできた巨大な地下壕です。地下56メートル、21日もここにいれば大丈夫だと、大きく宣伝しています」(記者)

 6年前から、博物館として運営されているこの地下シェルターは、「何が起きても大丈夫」という触れ込みで、21日の”終末の日”をここで過ごせるチケットを売り出しました。料金はおよそ8万円。300人が収容できるといいますが・・・

 「地球全部が爆発すると、『ごめんなさい』と言うしか」(シェルターの責任者)

 マヤ文明に詳しい茨城大学の青山教授は、「暦は終わらず、およそ5126年周期のマヤ暦が、一巡しただけ」と指摘。また、もっと長いマヤ暦があるといいます。

 「一番これまで見つかっている長い周期は、10の31乗という天文学的な数字。“兆”の上に“京”という値があるが、2京×兆倍という数字」(茨城大学・マヤ文明学 青山和夫 教授)

 10の31乗とは、1000穣。京より、3桁上です。およそ2京8285兆年をさらに1兆倍した年数で一巡するといいます。

 マヤ暦からすれば、宇宙誕生はたった137億年前。マヤ暦の方がはるかに長いのです。

 「ひとつの周期が一巡しても、世界が終わらないことは明らか」(茨城大学・マヤ文明学 青山和夫 教授)

 マヤ文明の栄えた、メキシコはどうなっているのでしょうか・・・

 「新年を祝うために、この遺跡の前には、数万人の人が集うとみられています」(記者)

 地元の人たちは、新しい年を迎えるお祝いの儀式をしていました。”終末の日”などとは、感じていません。

 「新しい時代は、『夜明け』、『新たな宇宙の春』、『人類の幕開け』をもたらす。そこで、我々が失ってきた能力を回復することになる」(シャーマン)

 果たして、21日は、どのような一日となるのでしょうか。(20日23:32)

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