内海　４億円更改　生涯巨人宣言

　２年連続最多勝に輝いた巨人の内海哲也投手（３０）が２５日、東京・大手町の球団事務所で１億８０００万円アップの年俸４億円で契約更改した。今季中に獲得した国内移籍が可能なフリーエージェント（ＦＡ）権を行使せず、新たに４年総額１６億円の大型契約を締結した内海は、将来的なメジャー挑戦の可能性も否定し“生涯巨人”を宣言した。

　絶対的エースに成長した左腕にビッグなクリスマスプレゼントが待っていた。「大満足です。僕自身ジャイアンツファンの一員だし、このチームで野球人生を終われたら最高。生涯巨人でやっていきたいと思っていたのでうれしい」。年俸４億円は、生え抜き投手としては２００８年の上原（現レッドソックス）に並ぶ球団史上最高年俸。球団との相思相愛ぶりが現れた契約内容に、内海の顔はほころびっぱなし。

　順調なら来季は海外移籍が可能なＦＡ権を取得するが、メジャー挑戦はきっぱりと否定。「僕なんかがという気持ちもある。身のほどを知っているつもり。国内でしっかりやって骨を埋めたい」。巨人からはかつて上原、高橋尚（現ＦＡ）の左右エースが海を渡ったが、内海は愛着ある球団に残る道を選んだ。

　来シーズンは、スタルヒン、松坂、野茂以来史上４人目、左腕としては、プロ野球史上初となる３年連続最多勝がかかる。「１５勝以上して、最多勝争いに絡めれば、チームにもプラスになる。３年連続で取れるぐらいの準備をしたい」。来季も愛するユニホームで、偉業に挑戦する。　（臼杵秀之）

（金額は推定）