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2012年12月25日(火) 19:14 |
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国の重要文化財・金山寺本堂が全焼
24日夜、岡山市北区の金山寺で、国の重要文化財に指定されている本堂から火が出ました。 寺が山の中腹にあるため消火は難航し、本堂は全焼しました。
24日夜7時半ごろ、岡山市北区の金山寺で本堂が燃えていると、消防に通報がありました。 消防車12台がかけつけましたが、本堂までは道が狭く、消火のための水の便が悪かったため、消火は難航しました。 火は2時間半燃え続け、国の重要文化財に指定されている本堂約165平方メートルが全焼しました。 けが人はいませんでした。 25日は午前9時半から、警察と消防による実況見分が行われました。 臨済宗を開いた栄西が修行したと伝えられる本堂は、約440年前の桃山時代に再建されたものです。 桃山時代の豪華絢爛な建築様式を伝える貴重な建築として、約90年前にはすでに国の指定を受けました。 歴史研究の上でも大きな損失だといいます。 さらに、本堂に保管されていた県の重要文化財・阿弥陀如来坐像も焼失したとみられます。 住職は普段、本堂近くの客殿で寝泊りしていますが、24日夜は赤磐市の自宅に帰っていました。 本堂では、常にロウソクの火が灯されていたということで、警察は本堂から出火した可能性が高いとみて調べています。
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