井浦新さんインタビュー

いよいよドラマに崇徳天皇として登場されました。画面だけでは分からない秘密があるそうですね。

霞んだように見えると思うのですが、お香を焚いているんです。役を演じている場所では、なるべく焚いておこうという風になりました。

平安時代は現代のようにお風呂に毎日入れない状況なので、だからこそ香りというものをとても大切にし、『香道』が親しまれたんでしょう。天皇家も生活の習慣として香道を嗜んでいたそうです。ただ焚くだけではなくて、様々な香木を削って粉状にし、体に塗ったり、袖に含ませておいたりもしたそうです。

「平清盛」では崇徳院を演じるにあたって、所作や歌など様々な先生方から指導を受けているのですが、お香の演出もそのひとつです。先生に実際(お香を)持ってきて頂いて、つけて演じています。

どんな香りですか?確か、井浦さんもお香がお好きだそうですが。

撮影所で使っている物は複雑な香りで、伽羅がベースになっています。そこに何種類かの香木を調合して作っているらしいです。そう、僕もお香作っています。

そこも崇徳院との共通点ですか。

趣味だけですが(笑)…趣味が近くて良かったです。

父親役(鳥羽上皇)の三上博史さんはどんな方ですか。
役の上では、激しく辛い対立をする間柄ですが?

「鳥羽上皇/法皇」を演じる三上博史さん

三上さんは、すごく集中して役に臨まれる方ですね。ご挨拶をさせていただいただけで、演技についての細かいお話などはしていませんが、機会があれば、色々とお話しできればなと思っています。

僕自身もそうですが、現場に入ると、役者さんそれぞれ、集中の仕方があるので話しかけるのも考えます。現場で話をしてメリハリをつける方もいれば、頭から集中していく方もいらっしゃいます。三上さんからは集中力の高さというのを凄く感じました。なので、邪魔をしてはいけないと感じています・・。

撮影が終わる頃には、ドラマの中の難しい顔ではなくて、笑いながらお話できると嬉しいです。

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