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2012年12月26日5時39分

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放射性物質の除去装置、稼働めどたたず 福島第一原発

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写真:多核種除去装置の核となる放射性物質を吸着する機器=横浜市の東芝京浜事業所拡大多核種除去装置の核となる放射性物質を吸着する機器=横浜市の東芝京浜事業所

写真:福島第一原発の敷地内に建設中の多核種除去設備=東京電力提供拡大福島第一原発の敷地内に建設中の多核種除去設備=東京電力提供

 東京電力は25日、福島第一原発の汚染水から放射性物質を取り除く「多核種除去装置」から出る廃棄物を保管する容器の強度が足りないことを、政府と東電の廃炉に関する中長期対策会議で明らかにした。補強して確認するのに時間がかかり、装置の稼働のめどがたたない。

 容器は放射性物質がたまると交換する。交換の際に落下しても、内容物が漏れ出さない強度が必要だ。東電は6メートルの高さからまっすぐに落としても漏れがないと確かめたが、逆さまで高さ3メートルから落とした場合などに容器の一部が壊れ、内容物が漏れると分かった。

 この日の対策会議で、容器を強化した上で、改めて強度を確認することが決まった。東電は当初、9月ごろに多核種除去装置を動かす予定だった。容器の強度確認試験は来年1月にも始めるが、装置を稼働できる時期は未定という。

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