痴漢逮捕のＪＲ西役員　公衆トイレで首つり自殺

　大阪市東住吉区の長居公園の公衆トイレで２５日午後９時ごろ、ＪＲ西日本近畿統括本部神戸支社長金平英彦執行役員（５６）＝大阪市阿倍野区＝が首をつって死亡しているのを、警察官が見つけた。東住吉署によると、トイレには遺書とみられる封書数通があり、自殺とみられる。

　金平執行役員は２１日午前７時半ごろ、ＪＲ阪和線の電車内で女子高生（１７）の下半身を服の上から触ったとして、府迷惑防止条例違反（痴漢）の疑いで現行犯逮捕され、２３日に釈放されていた。「腕が当たったかもしれないが、痴漢は身に覚えがない」と容疑を否認していた。

　同署によると、金平執行役員と女子高生は美章園駅から普通電車に乗車。金平執行役員は女子高生の左後方に立った。次の天王寺駅に到着直前、女子高生は右前方に立っていた男性会社員（２４）に「痴漢です」と助けを求めた。同駅でドアが開くと、金平執行役員は改札に向かって走り出し、男性会社員が約２０メートル追いかけて取り押さえた。女子高生は「約２年前から同じ人に数回痴漢をされていた」と説明していた。