国際【27年目のベラルーシ チェルノブイリとの戦い】(下)年72時間、放射線の授業+(1/3ページ)(2012.12.25 15:18

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【27年目のベラルーシ チェルノブイリとの戦い】
(下)年72時間、放射線の授業

2012.12.25 15:18 (1/3ページ)
ゴメリ州ホイニキ地区のストレリチェヴォ中等学校で住民との懇談会が行われ、視察団はさまざまな質問を投げかけた=ベラルーシゴメリ州ホイニキ地区のストレリチェヴォ中等学校

ゴメリ州ホイニキ地区のストレリチェヴォ中等学校で住民との懇談会が行われ、視察団はさまざまな質問を投げかけた=ベラルーシゴメリ州ホイニキ地区のストレリチェヴォ中等学校

 ベラルーシのゴメリ州ホイニキ地区は、旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発から20~40キロに位置する。事故発生当時、南風に乗って大量の放射性物質が飛来、放射線被害の影響が特に深刻だった汚染地域である。

 11月下旬に同地区を訪れた福島市の視察団は、特に子供に関する取り組みに関心を寄せていた。ホイニキ地区ストレリチェヴォ村の中等学校には日本の小学生から高校生にあたる約180人が通う。放射線に関する授業が行われていたのは、低学年クラスだった。

子から親に伝達

 「食べてはいけないものは?」

 「ベリーとキノコ!」

 教員の問いかけに子供たちのにぎやかな声が響き渡る。「安全な生活のために」というテーマで年間72時間を放射線に対する理解を深める授業に充てている。といっても、放射線に特化しているわけではない。「歯磨きをしよう」「よくご飯をたべましょう」といった日常生活の心がけを身につける教育の一環だ。

 事故後、同村住民のほとんどが避難した。放射線量が低下するにつれて徐々に住民も戻り、学校も再開された。中等学校の空間放射線量は0.1マイクロシーベルトで福島市に比べても低い。子供たちは外で元気に遊んでいる。

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