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国際
【27年目のベラルーシ チェルノブイリとの戦い】(中)汚染濃度別に農作物栽培
2012.12.24 13:00
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視察団の一人で保育士の小賀坂清子さん(42)が、子育て中という現地の女性教員に、日本では高い放射線量を心配して子供たちを外で遊ばせない人も多いと語りかけた。すると、女性教員は「放射能対策としては正しいだろうが、それはすごく悲しいことだ」と応じた。ほとんどの市民が明るく過ごす様子に、小賀坂さんは「泥団子や砂遊びの感覚は大事なこと。母親が安心できるような情報提供する環境整備が重要だ」と話す。
そんなベラルーシの今を見た福島赤十字病院の今野修第1外科部長(61)は「実際の被曝とは別に、放射線は危ない、放射線は大変だという心理面の不安感をどう除くかが大切とも感じた」と話す。それは四半世紀にわたり避けられぬ現実で生き抜いてきた強さかもしれない。(ベラルーシ・ゴメリ州で 大渡美咲)
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