東京電力福島第1原発事故の復旧作業員が線量計を鉛板カバーで覆っていた問題で、厚生労働省福島労働局は6日、作業員の被曝(ひばく)線量を偽装した労働安全衛生法違反の疑いで、作業を請け負った下請け会社と会社社長(55)を7日にも、書類送検する方針を固めた。
調べによると、同社は昨年12月、福島第1原発の復旧作業をした作業員4人の線量計に、鉛のカバーをつけて、被曝線量を少なくした疑いがもたれている。
労働安全衛生法などは、被曝線量が1日1ミリシーベルトを超える場所で作業する場合、作業員の健康被害を防止するため被曝線量を毎日確認することを会社に義務づけている。
福島労働局などは7月、同法違反の疑いで、第1原発内の関係先を立ち入り検査していた。