NHK東海のニュース　名古屋放送局

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２審も学校の責任認める

６年前、愛知県岩倉市で女子高校生が自殺したのは、中学校時代に受けたいじめに学校側が適切に対応しなかったのが原因だと、母親が訴えた裁判で、名古屋高等裁判所は２５日、１審に続いていじめを放置していた学校側の責任を認めました。この裁判は６年前、愛知県岩倉市で高校２年生だった高橋美桜子さん（当時１６）が自殺したことをめぐり、中学校時代に悪質ないじめを受けたのに、学校側が適切に対応しなかったのが原因だと、母親の典子さんが学校を運営する名古屋市の「市邨学園」などを訴えたもので、１審は去年、学校側の責任を認め、１４００万円余りの賠償を命じ、双方が控訴していました。
２審の判決で、名古屋高等裁判所の林道春裁判長は「同級生から仲間はずれにされたり、靴に画びょうを入れられたりするなど、いじめを受けていた。学校側は対応を求められたが、何も対策をとらず、いじめを放置していた」と指摘し、１審に続いて学校側の責任を認めました。その一方で、美桜子さんが多重人格の症状が出る解離性同一性障害を発症し、３年半の闘病生活の末に自殺したことについて、林裁判長は「いじめによるストレスが自殺したことと相当の関係があるとは認められず、自殺にはほかにも原因がある」として１審の賠償額を減額し、学校側に６１０万円余りの賠償を命じました。

12月25日　19時19分

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