ゾウ:スリランカから2頭、徳山動物園に再び来る 国交60年、無償で−−時期未定 /山口

毎日新聞 2012年12月22日 地方版

 周南市は21日、駐日スリランカ大使館からゾウ2頭を寄贈され、徳山動物園で飼育することになったと発表した。今年2月、同園唯一のゾウだったメスのサバンナゾウ「マリ」が死んだことから、地元ではゾウを購入する募金活動が行われていた。日本とスリランカの国交樹立から今年で60周年になることを記念し、1頭2000万円と見込まれていたゾウを無償で譲ってもらう。【遠藤雅彦】

 市によると、寄贈されるのは雄と雌のスリランカゾウで、年齢や寄贈の時期は未定。2頭の飼育のためゾウ舎を拡充する必要があり、市は13年度当初予算案に工事費やスリランカからの輸送費などを盛り込む。また来年1月に市職員をスリランカに派遣して、受け入れの時期などについて交渉を始める。

 7月から駐日スリランカ大使館と協議を始め、11月24日に合意した。ゾウはワシントン条約で商業目的の取引が全面禁止されており、市は繁殖や学術研究を目的に寄贈を受ける。

 記者会見で木村健一郎市長は「マリが死んでから、ゾウに対する市民の思いを感じてきた。スリランカ国と国民に感謝したい」と話した。市はスリランカとの交流事業などを検討する。

 マリの死後、徳山商工会議所青年部(青友会)は5月から、同園で再びゾウを飼育、展示するための「ぞうさんプロジェクト」を開始。市内のイベントなどで募金を呼びかけ、今月18日現在で約530万円が集まった。青友会はゾウ受け入れの資金に充ててもらおうと、23日に寄付金を市に寄贈する。青友会まちづくり委員会の広沢和己委員長(36)は「ゾウ導入には時間がかかると思っていたのでうれしい。行政や市民の思いが実を結んだ結果」と声を弾ませた。

〔山口東版〕

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

TAP-i

TAP-i
ニュースを、さわろう。

毎日新聞Androidアプリ

毎日新聞Androidアプリ

ふくしまの希望ふくらむプロジェクト

ふくしまの
希望ふくらむプロジェクト

まいまいクラブ

まいまいクラブ

毎日RT

毎日RT

毎日ウィークリー

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日jp×Firefox

毎日新聞のソーシャルアカウント

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞社の本と雑誌

毎日新聞社の本と雑誌

サンデー毎日

サンデー毎日

毎日新聞のCM

毎日新聞のCM

MOTTAINAI

MOTTAINAIキャンペーン