「母乳くれ」とセクハラ 東北大、教授を停職
東北大学は30日、指導している大学院生らにセクハラ(性的嫌がらせ)や平手打ちを加えるなど行き過ぎた指導行為があったとして、理科系研究施設の50歳代の男性教授を停職12カ月の懲戒処分にしたと発表した。
東北大によると、男性教授は1998年ごろから、母乳に関する研究発表会の席で女性発表者に向かって「母乳が出るならくれないか」と発言し、女子学生のつめにマニキュアを塗るなど不適切な言動があった。
大学院生らをしかる際にも、8時間にわたって立たせたり、平手打ちを複数回加えるなどの行き過ぎた指導行為があったという。
東北大は「因果関係は明確でない」と前置きした上で、98年から同教授の指導を受けていた6人の大学院生が退学や休学していると説明。阿部博之学長は「教育者としてあるまじき行為。国民の信頼を裏切って申し訳ない」と謝罪した。
【共同通信】
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