現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. おくやみ・訃報
  3. 記事
2012年12月25日8時22分

印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

漫画家の中沢啓治さん死去 「はだしのゲン」作者

写真拡大「はだしのゲン」(c)中沢啓治/汐文社

写真拡大平和記念式典の会場に向かう中沢啓治さん=2011年8月6日、広島市中区の平和記念公園

写真拡大中沢啓治さん=2009年6月撮影

 自分の被爆体験を元にした漫画「はだしのゲン」で知られ、原爆の恐ろしさを伝え続けた漫画家・中沢啓治(なかざわ・けいじ)さんが19日、肺がんのため広島市内の病院で死去した。73歳だった。21日に家族葬を執り行った。

 広島市出身。6歳の時、爆心地から1.3キロの同市内の国民学校前で被爆。父と姉、弟を失い、直後に生まれた妹もまもなく亡くなった。中学卒業後、漫画家を志して上京。1963年のデビュー当初は原爆体験を秘していたが、66年の母の死への憤りをきっかけに、初めて原爆を題材にした作品「黒い雨にうたれて」を68年に発表した。

 73年に、週刊少年ジャンプ(集英社)に連載を始めた自伝的作品「はだしのゲン」は、絵本なども含めて1千万部を超すベストセラーになり、18カ国語に翻訳された。今年度からは、広島市の平和教育の教材に使われている。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。

無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

アンケート・特典情報

朝日新聞社会部 公式ツイッター