大みそかにWBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太(28)=協栄=に挑戦する同級5位赤穂亮(26)=横浜光=が24日、横浜市のジムで2回のスパーリングを交えた練習を公開した。佐藤からは“こわもて顔”として挑発されているが、この日は終始冷静を装って王座奪取に自信をのぞかせた。
ここまで182回と多めのスパーをこなし、けんかファイトに自信満々の赤穂。対決ムードを盛り上げようとする佐藤には、顔と鋭い眼光を揶揄(やゆ)されているが、「世界チャンピオンはど〜んと構えてりゃいいのに。今は自分のことにだけ集中している」とさばさば。現役で同門の日本スーパーフェザー級王者金子大樹との2回のスパーは迫力満点で、得意の強打を上下に打ち分け、飛び込んでの右ストレート、フックには一発で沈める威力があった。
「赤穂には王者を上回るスピードと一発のパンチ力がある」と佐々潤トレーナー。これまでジムが輩出した世界王者は3人。いずれもWBA。初のWBC王者を期待する石井一太郎会長は「五分五分。だけどみんなが期待している」と赤穂に絶対の信頼を寄せた。 (山崎照朝)
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