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【大リーグ】

田沢に先発復帰待望論 レッドソックス地元紙が提言 

2012年12月25日 紙面から

 レッドソックスが本拠地を置く米マサチューセッツ州紙グロスター・タイムズ(電子版)は24日、今季同球団で救援で活躍した田沢純一投手(26)の先発転向を提言した。同投手は1年目の2009年にはメジャーで先発を務めたことがあり、10年に靱帯(じんたい)再建手術を受けた右肘も完全復調。かつて同チームで投手コーチを務め、師弟関係にあったファレル前ブルージェイズ監督を新指揮官に迎えたことで、田沢の起用法を見直す可能性はある。

 バレンタイン前監督が絡む内紛劇で揺れたレッドソックスもようやく落ち着きだした。ここに来て再注目されているのが来季で入団5年目を迎える田沢だ。右肘手術後は救援で起用されたものの、先発復帰を期待する声が出てきた。

 「救援から先発へ転向させるのが賢明。手術前はマイナーでも先発で働いていた」と提言したのはマサチューセッツ州紙グロスター・タイムズ(電子版)だ。今季の田沢はすべて救援で37試合に登板し、1勝1敗1セーブ、防御率1・43と好投した。今季は3Aでスタートし、4月にメジャー昇格。その後2度のマイナー降格などを繰り返したものの、150キロ以上の速球が戻り、通算投球回は44イニングを刻んだ。

 もともとは先発投手だった。2008年オフに日本プロ野球を経ず社会人から直接、球団とメジャー契約を結び、09年8月には救援でメジャーデビュー。メジャー2試合目に先発で初勝利を飾るなど、初年度は登板6試合のうち4試合に先発し、2勝3敗を記録した。10年に痛めた右肘手術を受け、その後はメジャーで救援を任されたが、復帰直後のマイナーでは先発登板するなど適性が吟味された。

 先発転向のカギはファレル新監督が握りそうだ。今季まで2年間、ブルージェイズを指揮したが、その前はレッドソックスで投手コーチを務め、松坂大輔(前レッドソックス)、岡島秀樹(前ソフトバンク)とともに田沢も指導した。その潜在能力を熟知しているのは間違いない。

 このオフに上原浩治投手(前レンジャーズ)ら救援陣を補強したことで、田沢の先発復帰を検討する可能性は十分にある。伸び盛りでもあり、今季地区最下位に沈んだチームの起爆剤としてローテに組み込むのも手だ。

 

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