民主代表選、海江田氏が馬淵氏と一騎打ち

記者団の質問に答える海江田元経産相 Photo By 共同

　民主党は２５日午前、野田佳彦首相の後継を決める代表選の立候補を党本部で受け付け、馬淵澄夫元国土交通相（５２）と海江田万里元経済産業相（６３）の陣営が、２０人以上の推薦人名簿を添えて届け出た。他に候補者はなく、両氏の一騎打ちが確定した。複数の議員グループが推す海江田氏が過半数の支持を集め、代表に選出される方向だ。海江田氏は、幹事長に細野豪志政調会長を充てる人事を検討している。

　午後２時から両院議員総会を東京都内のホテルで開き、国会議員計１４５人（衆院５７人、参院８８人）の投票により新代表を選出する。午後３時すぎに投票結果が発表される予定だ。新代表の任期は２０１５年９月末まで。

　新代表は選出後、直ちに党役員人事に着手する。衆院選での壊滅的惨敗を受け、党勢の立て直しが最大の課題になる。衆院勢力を激減させた状況で、野党第１党としてどのような国会戦略を描くかも焦点だ。来年夏の参院選での巻き返しに向けた手腕も問われる。

　海江田氏は２５日午前、記者団に「厳しい状況にある民主党を立て直さないといけない。非常に重い責任を感じている」と述べた。