2012年12月24日
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●大洗が舞台のアニメ、人気上昇 |
「ガールズ&パンツァー」放映延長、続編も計画 |
大洗を舞台にしたアニメ「ガールズ&パンツァー」が話題となっている。TOKYO MXやインターネットテレビと限られたメディアでしか放映・配信されていないものの、徐々に知られてきた。 10月から放映開始。当初は年内に放送終了の予定だったが、来年まで延長、続編も計画されている。 次第に人気となるにつれ、「聖地巡礼」と称して、作品中に登場する場所をファンが訪れるなど、今までにない人の動きが起きている。 東日本大震災による風評被害で、観光客数が伸び悩んでいる大洗の観光振興にも一役買っている。 ■実在のスポット登場する「スポ根」もの? 同作品は、大洗町にある架空の高校「県立大洗女子学園」の生徒たちが、戦車を使った武道「戦車道」に日々精進するというもの。「華道」や「茶道」などと並んで、大和撫子(なでしこ)のたしなみとして必須科目となっている―という設定。 「女子高生」と「戦車」のアンバランスな組み合わせだが、ストーリーは、いわゆる「スポ根」もので、アニメファン、ミリタリーファンの人気となった。脚本は人気アニメ「けいおん!」などで知られる吉田玲子さんが手掛け、プロデューサーの杉山潔さん(50)は牛久市在住。 杉山さんによると、最初は山陰などを候補地として、想定していたが、大洗を舞台に切り替えた理由として、「家族で(大洗に)来たことがあったこと」や「ランドマークが多かったこと」などを挙げた。 作中では、アクアワールド大洗県水族館や大洗磯前神社、リゾートアウトレットなど町に実在するスポットが次々と登場する。 店名などは、元の名前をもじって登場。まちの中で繰り広げられるバトルの背景に、かつて訪れたり、見たことがある場所とすることで、作品に親近感を持たせる効果があるという。 ■列車やバスに作品のラッピング 鹿島臨海鉄道大洗鹿島線は作品にもたびたび登場している。大洗駅では、町の恒例行事である「あんこう祭」が行われた11月18日には、駅周辺に、大勢の人が詰め掛けた。 「ガールズ&パンツァー」のラッピングを施した列車がこの日から、初運行。ホームには、西住みほ役の渕上舞さんが駅長の帽子をかぶって登場し、笑顔を振りまいた。 駅には「市街戦」として案内の地図が張られている。また、駅で行われていた展示(11月30〜12月2日)で延べ約1600人が訪れるほど好評だったため、期間を延長する人気ぶりだったという。 また、茨城交通バスにも同様のラッピングが施され町内を中心に走り回っている。あんこう祭の会場では、作品の中で主人公らが競技の際に着るユニホーム姿になって声優がステージに立つ「ガールズ&パンツァー in 大洗」が行われ、例年とは違う盛り上がりを見せた。 町商工観光課によると、昨年3万人の観客数が、今年は6万人となるなど、起爆剤となったようだ。 鹿島臨海鉄道で、販売した記念乗車券の販売枚数は約2500セットを超え、入場券の売り上げも前年同期の66枚を大きく上回る334枚が売れ、その効果の大きさに驚きを隠さない。 ■共通語は「ガルパン」 「ガールズ&パンツァー」が人気となった要因について、イベントを企画し、ロケにも協力してきた地元直売所「大洗まいわい市場」代表の常盤良彦さん(42)は「製作委員会スタッフが妥協なく作り込んだこと」と分析する。 また、「戦車が走る描写が精巧であることから、さまざまなファン層にも支持されている」と続ける。「急激な変化はない」と前置きした上で、常盤さんは「(聖地巡礼をするファンが)商店を利用した際、ガルパンについて話を交わす…というコミュニケーションが発生している」とする。 また、宿などでは「宿泊プランを作りたい」、商店街では「飲食店のはし袋をガルパン仕様にしたい」―などのアイデアも出始め、大洗では「ガルパン」が共通語となっているという。 町の元気につながる「援軍」の到来。関係者は期待を寄せる。 |
●県議会中継に手話通訳 |
来年6月の定例会から導入へ |
県議会は、インターネット中継などに手話通訳を導入することになった。2013年の第2回定例県議会から始める予定。 手話通訳を導入することで聴覚障害のある人に県議会の運営や活動、県政の課題を知ってもらい、県議会に対する理解と協力を求めるもの。11年に改正された障害者基本法で、手話が言語として認められている。 導入の対象となる議会中継は、インターネット中継(県議会ホームページ)、県インターネットテレビ「いばキラTV」、ケーブルテレビ「いばらき中央テレビ」(ひたちなか市)「リバーシティ・ケーブルテレビ」(古河市)。県議会ホームページでは録画でも中継する。 中継は生中継で、県議会で撮影する本会議の映像に、同時に別室(議会放送室)で撮影する手話の映像を重ね合わせる。本会議の開会日から閉会日までの全てを中継する。 県聴覚障害者協会と委託契約を結び、年間24日程度、通訳者を派遣してもらう。13年度予算に180万円を計上し、6月予定の第2回定例会から実施する。 手話通訳を取り入れた生中継は、東京、山梨、鳥取、熊本の4都県で実施している。 |
●ダンゴウオが仲間入り |
かすみがうら市水族館に3匹 |
かすみがうら市坂の市水族館(西川卓男館長)に、ダンゴウオ(体長約3a)3匹が仲間入りした。 ダンゴウオは北海道や東北地方の北部に分布。体の下部に吸盤があり、岩や海藻にくっついて生活している。体形はほぼ球体で、泳ぐ姿に愛嬌(あいきょう)があり、ダイバーの間で人気を集めているという。 西川館長は「水槽内を泳ぎ回る、かわいい姿を見ていただければ」と来館を呼び掛けている。 開館時間は午前9時〜午後5時まで。毎週月曜日は休館。年末年始は28日〜1月1日が休み。 問い合わせは、同水族館(電話029・896・0722)まで。 |
●光のクリスマスツリー |
TX守谷駅手作りランタン600個 |
つくばエクスプレス(TX)守谷駅西口駅前広場に23日夕方、ランタンの灯りでかたどった巨大クリスマスツリーがお目見えした。 加工したペットボトル約600本にろうそくの火を灯した「光の地上絵」で、クリスマスツリーと空に輝く満月、市制施行10周年を記念して「10th」の文字が記してある。 縦約30b、横約15bの地上絵で、市内の主婦がデザインを考案し、市民約40〜50人が手作りした。 会場ではハンドベルコンサートなども催され、家族連れなどでにぎわった。 主催した「もりやクリスマスファンタジー2012実行委員会」の青木公達委員長(60)は「大勢の人に見に来てもらって守谷の風物詩として定着し、もっとにぎわいがつくれれば」と話している。 |
●産廃不法投棄の情報提供で協定 |
石油業協組と県 |
県と県石油業協同組合は21日、「産業廃棄物不法投棄の情報提供に関する協定」を締結した。不法投棄の早期発見、早期解決を図ることが目的で、同協定締結は計12団体となった。 不法投棄通報受理件数は2004年度の1216件から年々減少し、11年度には360件まで減っている。新規発生件数も04年度は330件で11年度には136件となっている。 一方で人目に付かない場所や時間帯に行われるなど悪質、巧妙化しているという。県では早朝・夜間、山間部など人の目の行き届きにくい時間帯や場所で活動している業界団体などと監視協定を締結することで監視体制を強化し、不法投棄の早期発見・早期解決を図っている。 締結式は宇田川雅明理事長、田山東湖副理事長、関谷浩一副理事長が出席して、泉幸一県生活環境部長と協定書を交わした。 同協組には「不法投棄監視中」のステッカーが贈られ、車両に貼付することで、常時監視していることをアピールする。 |
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