政治日本未来の党、共同代表案で真っ二つ 嘉田氏は阿部氏、小沢系は小沢氏2012.12.25 00:36

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日本未来の党、共同代表案で真っ二つ 嘉田氏は阿部氏、小沢系は小沢氏

2012.12.25 00:36 日本未来の党
日本未来の党の両院議員総会に臨む嘉田由紀子代表(左端)=東京都千代田区(財満朝則撮影)

日本未来の党の両院議員総会に臨む嘉田由紀子代表(左端)=東京都千代田区(財満朝則撮影)

 日本未来の党は24日夜、結党後初の両院議員総会を都内で開いた。嘉田由紀子代表は阿部知子前社民党政審会長を共同代表にするなどの人事を提案したが、小沢一郎氏に近い議員らが拒否。逆に小沢氏を共同代表とするよう提案されたが、嘉田氏は応じず、結論は持ち越された。

 嘉田氏の人事案はこのほか、衆院選で落選した飯田哲也代表代行の続投と、結党時から空白だった幹事長に鈴木克昌・前国民の生活が第一国対委員長を充て、小沢氏と亀井静香氏を顧問とする内容。総会は約2時間半にわたって行われた。小沢氏は欠席した。

 嘉田氏は総会後、記者団に対し、自身の人事案が承認されなかった理由について「みなさんに聞いてください」とだけ述べた。

 森裕子副代表らによると、出席者からは「嘉田氏が事前にマスコミの前で人事案をしゃべった」「政治力のある人が必要だ」という発言が出た。森氏は記者団に「人事刷新の観点が抜けている」と嘉田氏の人事案を批判した。

 一方、小沢氏を共同代表にする案について、嘉田氏は「小沢氏と党を立ち上げるときからの約束だ」として要職に起用しない方針を堅持する考えを示し、「自分の提案したことに従わないのは認めない」と反発したという。

 嘉田氏は特別国会召集の26日に行われる首相指名選挙で阿部氏を投票することも求めていたが、小沢氏系の激しい抵抗は収まる様子はなく、嘉田、飯田両氏と小沢氏系との溝は決定的なものとなっている。

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日本未来の党の両院議員総会に臨む嘉田由紀子代表(中央)=東京都千代田区(財満朝則撮影)
小沢一郎氏

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