軍事境界線近くに電飾 北朝鮮は反発か

12月22日 23時35分

北朝鮮との軍事境界線に近い韓国側の高台で、キリスト教団体が高さ３０メートルの鉄塔をクリスマスのイルミネーションで飾りつけ、北朝鮮側は強く反発するものとみられます。

このクリスマスのイルミネーションは、南北の軍事境界線にほど近い韓国側の高台の展望台にある高さ３０メートルの鉄塔にキリスト教団体が飾りつけたもので、２２日夕方およそ１００人が参加して点灯式が行われました。
イルミネーションの点灯は、去年はキム・ジョンイル総書記の死去に配慮して中止しましたが、ことしはキリスト教団体の申請に対して、大統領選挙の翌日に韓国軍が許可しました。
イルミネーションを巡っては、地元の人たちが「北朝鮮を刺激し、攻撃を受けることになりかねない」として反対しており、２２日も点灯を阻止しようとして警察官ともみ合いになりました。
北朝鮮は２２日、国営通信社を通じて韓国国内でイルミネーションへの反対運動が起きていることを伝えて非難しており、今後さらに反発するものとみられます。