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【第785回】 2012年12月25日
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週刊ダイヤモンド編集部

シャープ再建の切り札
IGZO液晶の“不都合な真実”

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 経営危機にあるシャープが、テレビコマーシャルや新聞広告で、盛んにPRしているものがある。

 「もう充電を気にしない。驚きの省電力。IGZO(イグゾー)」

 太陽が照りつける砂漠の真ん中に、ぽつんと立った白いパラソルとチェアが映し出される。女優の崎野亜紀子さんがシャープ製のスマートフォンを操ると、上記のナレーションが流れてくる。

シャープが商標登録をしてブランド化を進める「IGZO」。高精細で低消費電力が持ち味の高付加価値品だ
Phot by Naoyoshi Goto
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 11月23日に始まったテレビCMで強調するのは、シャープの虎の子のIGZO液晶と呼ばれるディスプレイだ。

 特徴は、高精細な上に電池が従来の数倍も長持ちすること。米アップルのタブレット型端末、iPadにも採用されて、2012年3月に出荷をスタートさせた。

 2年累計8000億円超の巨額赤字を見込むシャープだが、主力の液晶事業こそがその元凶。13年3月期も同事業は1000億円以上の営業赤字を計上する見通しだ。

 悩みのタネだった堺工場(大阪府)は台湾の鴻海精密工業との合弁会社として切り離した。残る主力工場の亀山工場(三重県)の自力再生は、IGZOに懸かっているといっていい。

 「多くの社員がリストラで去る中、億単位の広告費を使うのはどうか」(シャープ社員)という批判がありながら、IGZOを推す理由がここにある。

 しかし、必死のブランド戦略の裏には、ある“不都合な真実”が隠されている。

 「11月上旬に材料の投入が終わり、下旬からIGZOの生産ラインはほとんど動いていない」

 複数の業界関係者は、IGZOの主力生産拠点である亀山第2工場の惨状をこう明かす。

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