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安保理 北朝鮮への対応一致のめど立たず
12月21日 17時50分

北朝鮮が事実上の弾道ミサイルの発射を強行したことに対し国連安全保障理事会では、日本や韓国と連携して厳しい措置を求めるアメリカと、法的拘束力のある決議には反対する中国の間の溝が埋まっておらず、安保理として一致した対応策が打ち出せるめどはまだ立っていません。

北朝鮮は今月12日、事実上の弾道ミサイルの発射を強行し、安保理はその直後、「発射は安保理決議に違反している」と非難するとともに、対応策について協議を継続するとしていました。
しかし安保理の常任理事国のうち、アメリカが日本や韓国と連携して追加制裁を盛り込んだ決議など厳しい措置を求める立場を崩していないのに対し、北朝鮮と関係の深い中国は、法的拘束力のある決議には反対する姿勢で、両者の間の溝は埋まっていません。
これについて、20日に記者会見した西田恒夫国連大使は「日米韓は“適切な対応”を求めているが、中国の求めるものとは違い、まだきっちりした議論ができていない。大変残念だ」と述べました。
外交筋の間では、中国は新たな安保理決議が採択された場合、北朝鮮がこれに対抗して新たな核実験に踏み切るおそれがあるとの懸念も示しているということです。
安保理筋の中には年内の決着は難しいとの見方もあり、安保理として一致した対応策が打ち出せるめどはまだ立っていません。

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