あかり。 あら、ひとみじゃない。どうしたの?もうみんな帰って教室には誰も…… |
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あかり、あなたは動けない!! え!? |
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| さあ……あかり、あたしの目を見てごらんなさい。 とても綺麗……とても綺麗でしょう? ……吸い込まれそうに…… |
え!?……なに!? ひとみ……何を言って…… |
| あたしの目の中に大きな渦が見えてきたでしょう…… ほうら、ほおら見えてきた…… その渦の中に吸い込まれるよ…… そうら、どんどん渦の中に巻き込まれていく。 |
な、なに、これ…… だめ、目を見ちゃだめだわ…… ああ、でも……体が動かない…… どうして?どうしてあたし…… |
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ぐるぐる、ぐるぐる、ほうら、ほうら。
あなたの頭の中もぐるぐる回って気が遠くなっていく。 もう何も考えられない、何も考えられない。 頭の中が真っ白になっていく、なっていく…… |
ああ…… |
ふふふ、そおら、すっかりいい子になったわ、あかり…… もうあなたは私の思うがまま…… さあ、ゆっくり歩きましょう。 そう、そのまま資料室まで行くのよ。 そこに行けばとっても楽しいことが待っているわよ…… |
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