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'12/12/19

従業員からノロ検出 食中毒


 ダイヤス食品広島支社(広島市安佐北区)が製造、販売した弁当による集団食中毒で、広島市保健所は18日、調理担当の従業員7人の便からノロウイルス(小型球形ウイルス)を検出したと発表した。従業員を介して食品が汚染されたとみている。

 市保健所によると、発症者数は18日午後2時現在、広島県内の508社・団体の1574人に拡大した。新たな入院患者はいない。

 市保健所は18日までに、採取した発症者18人と調理に当たった従業員28人の便の検査を終えた。ノロウイルスは発症者17人、従業員7人から検出された。

 発症者が食べたのは10、11日に販売された弁当。検査用に保存していた弁当からウイルスは検出されなかったものの、市保健所は「従業員を通じ、何らかの経路で弁当が汚染された可能性が高い」としている。

 市に記録が残る1989年以降、市内で発生した集団食中毒で最も発症者数が多かったのは91年の1484人。業者の弁当が原因で、発症者の便から病原性大腸菌が検出された。ノロウイルスが原因の集団食中毒では2008年の749人だった。今回はこれらを上回り、過去最悪の規模となった。




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