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イースター島から被災地に贈り物
12月25日 1時19分

日本からおよそ1万3000キロメートル離れた南米・チリのイースター島から、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町に向けて、世界遺産の島のシンボ、モアイ像の複製が、25日、日本に到着します。

南三陸町は、1960年のチリ地震で津波の被害を受けたことをきっかけに、チリ政府の協力を得て、モアイ像の複製を沿岸部の公園に設置していましたが、像は去年の東日本大震災の津波で壊れてしまいました。
その後、ことし3月、チリのピニェラ大統領が被災地を訪問して新しいモアイ像を贈ると約束し、今回、特別にイースター島の石を使うことも許可されました。
複製は、島でモアイ作りの名人のトゥキさん(93)一家が、高さおよそ4メートル、重さ4トン余りの像を2か月がかりで作り上げました。制作メンバーの1人でトゥキさんの息子ベネディクトさん(66)は「20年前、私たちのモアイ像の修復作業が行われた際、日本の企業が支援してくれたその恩返しです。南三陸町のことを忘れた日はありません。ちょうどクリスマスに届くことを、とてもうれしく思います」と話していました。
モアイ像は、25日、東京港に到着する予定で、来年5月にはトゥキさんたちも参加して、南三陸町で贈呈式が行われます。

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