白川郷:観光客のマイカー乗り入れ規制へ 自治会が決定

毎日新聞 2012年12月24日 12時01分(最終更新 12月24日 16時37分)

14年4月から観光客の車の乗り入れが規制されることになった村道=岐阜県白川村荻町で2012年12月23日午後3時ごろ、宮田正和撮影
14年4月から観光客の車の乗り入れが規制されることになった村道=岐阜県白川村荻町で2012年12月23日午後3時ごろ、宮田正和撮影

 世界遺産の合掌造り集落がある岐阜県白川村荻町の荻町区自治会は23日、大寄り合いを開き、集落内を貫く村道への観光客のマイカーの乗り入れを禁じることを決めた。14年4月以降、午前9時から午後4時まで通行止めにすることを求める陳情書を近く村に提出する。村は受け入れる方針を既に決めている。

 通行規制するのは、「本通り」と呼ばれる村道(旧国道156号)の約1キロの区間。法的拘束力のある規制ではなく、自主規制とする。準備・周知期間として、来年4月から休日を中心に試行。観光客の車は、近くの村営せせらぎ公園駐車場に誘導する。村は、身体障害者らに配慮して新たな駐車場の整備も検討する。

 合掌造り集落は、95年の世界遺産登録以降、観光車両が急増。合掌造り集落内にも有料駐車場を開設する住民が相次ぎ、景観を損ねるとの批判が出ていた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、日本イコモス国内委員会も今年5月、村に改善を求めた。民間駐車場は一時10前後あったが、村や住民らの説得で2カ所に減っている。

白川村の合掌造り集落
白川村の合掌造り集落

 会合は地区の全世帯が参加して開かれ、規制案を圧倒的な賛成多数で可決した。佐藤一弘区長(54)は「観光車両が入らないことで世界遺産としての価値があがる」と述べた。「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」の和田正人会長(52)も「子や孫の代に胸を張って渡せる世界遺産にしたい」と歓迎した。【宮田正和】

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