羽生、早大進学　通信教育課程が決め手…全日本フィギュア

　◆フィギュアスケート　全日本選手権最終日（２３日、札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ）　女子フリーを行い、ショートプログラム（ＳＰ）２位の浅田真央（２２）＝中京大＝は合計１９３・５６点で２年連続６度目の優勝を飾り、１４年ソチ五輪出場枠が決まる来年３月の世界選手権（カナダ・ロンドン）代表に選ばれた。ＳＰ５位と出遅れた村上佳菜子（１８）＝中京大中京高＝は２位となり、ＳＰ首位の鈴木明子（２７）＝邦和スポーツランド＝は４位。ＳＰ３位につけた１４歳の宮原知子（関大中）は３位で初の表彰台に上がった。

　１５大会ぶりに高校生で全日本王者となった男子の羽生結弦（１８）＝宮城・東北高＝が２３日、優勝の一夜明け会見で来春、早大に進学することを明かした。ソチ五輪を目標に今季からカナダに練習拠点を移し、同大学の人間科学部でインターネットを通じて履修できる通信教育課程が決め手となった。

　羽生は「（競技者は）音や視覚による情報、会場の横断幕や観客の声援で心が動かされる中、体の動きをどうコントロールするか研究したい」と抱負を語った。一般入試を受験し、一次試験の論文を通過。今月９日にＧＰファイナルの開催地ソチで、ネット電話スカイプを使って面接を受けた。

　世界選手権については「しっかり演技して抜かせるなら抜かしたい」と３連覇を狙うパトリック・チャン（カナダ）に対抗心を見せた。