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【スポーツ】

東海大が明大撃破 2季ぶり4強

2012年12月24日 紙面から

前半4分、東海大ナンバー8村山が明大の2人のタックルを突き抜けて先制トライをあげる=秩父宮ラグビー場で

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◇ラグビー大学選手権<第7日>

 2次リーグ最終日の8試合を行い、来年1月2日の準決勝へ進む4校が出そろった。C組は東海大が明大に45−36で競り勝ち、2季ぶりの4強入り。D組の帝京大は立命大を48−12で退け、史上最多の4連覇へ前進した。B組の関東対抗戦4位校・早大は大体大に61−8で圧勝し、2季ぶりの4強。前週に4強入りを決めていたA組の筑波大は関学大を54−0と圧倒した。準決勝の組み合わせ抽選は24日に行われる。

 東海大FWは平均体重109キロ。明大よりも、一人あたり10キロも重い。体格で劣る明大は決戦5日前に相撲部に出稽古するなど必死だった。しかし、東海大FWの真価は重さだけではなかった。

 ハイライトは後半14分だ。スクラムからナンバー8村山、フランカー谷が連続でサイド突破。明大ディフェンスがしがみつく。ボールがこぼれる。ターンオーバーか、と思った瞬間、青ジャージーのフランカー扇がボールのもとへ飛び込んでいた。重い側が、軽い相手よりも俊敏にボールを確保。すぐにボールを出すと、逆側フランカーの谷がそのままインゴールへ駆け抜けた。瞬時の反応と、ミスを速やかにフォローする意思統一が、東海大を勝利に導いた。

 「明治が相撲部に行ったことは聞きましたけど、特には。僕らの体重はトレーニングで筋肉を増やした結果だし、試合ではいつも通りやるだけ」。そう言った東海大の木村監督は「今年はシーズンの最初から、コミュニケーション力を高めることに取り組んできました」と胸を張った。

 今季は練習中に選手だけのショートミーティングを取り入れ、問題点と修正点を明確化する訓練を積んだ。それが「日本代表のリーチ(東芝)や木津(神戸製鋼)がいた2年前よりもレベルが高い」と木村監督が絶賛する、知性ある重戦車に結実。青い軍団が2季ぶりに、正月の国立競技場に歩を進める。 (大友信彦)

 

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