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【サッカー】

鹿島・大迫 ジョルジ監督に恩返し弾

2012年12月24日 紙面から

◇天皇杯 準々決勝 鹿島1−0千葉

  天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、東京中日スポーツ共催)は23日、準々決勝4試合を行い、G大阪、鹿島、横浜M、柏のJ1勢がベスト4に進出した。ナビスコ杯との2冠を狙う鹿島はFW大迫勇也(22)の決勝点で千葉を1−0で撃破。横浜Mは名古屋と0−0のまま、延長戦でも決着がつかず、PK戦を7−6で制した。柏は大宮に3−2で逆転勝ちを収め、G大阪は延長戦の末に2−1で、C大阪との“大阪ダービー”に勝った。29日の準決勝はG大阪−鹿島、横浜M−柏となった。

      ◇

 「ジョルジで元日まで」。サポーターの思いを乗せたFW大迫の“恩返し弾”が勝負を決めた。スタジアムの約3分の2を埋めた鹿島サポーターがドッと沸く。後半19分、DF西からの縦パスをMFドゥトラへダイレクトパス。「うまく足元にこぼれてきてシュートできた」。再び戻ってきたボールを右足でニアサイドに蹴り込んだ。

 今季1シーズン限りで退団するジョルジーニョ監督は就任時、新加入のFWジュニーニョ、元日本代表FW興梠を差し置いて4年目の大迫をFWの軸に据えた。指揮官の期待に応えるように、リーグ戦ではFW陣最多の32試合出場で、自己最多の9得点。優勝したナビスコ杯でも9試合7得点で得点王に輝いた。

 オリベイラ前監督には「あまりシュートを打たず、周りを見るように」と言われ、パスに注力していたという。しかし、ジョルジーニョ監督からは「どんどん打て」とシュートの意識を植え付けられ、その才能は輝きを取り戻した。指揮官も「チームが必要なときに得点できるのはストライカーとして大事な能力」と目を細めた。既に退任が決まっている恩師への感謝の気持ちは高まる一方だ。「必ず優勝させたい。あと2試合勝つことが最大のプレゼントになる」。大迫は自分を成長させてくれた監督に最高の恩返しを誓った。 (岩谷純一)

 

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