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PTA会費から教員に報酬 380校余で12月23日 4時57分
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全国の公立高校など380校余りで、必要な許可を得ず、勤務時間外に学習指導を行った教員がPTAの会費から報酬を受け取っていたことが文部科学省の調査で分かりました。
教員が勤務時間外に学習指導を行い報酬を受け取ることは、「兼業」として法律で認められていますが、教育委員会の許可を得る必要があります。
しかし、沖縄県の県立高校で許可を得ず、勤務時間外の朝早くに学習指導を行った教員が、保護者から集めたPTA会費から報酬を受け取っていたことが明らかになり、文部科学省は実態を把握するため全国の公立高校など3600校余りを対象に調査を行いました。
その結果、昨年度までの5年間に北海道と沖縄、熊本など17の県や政令指定都市の386校で、同じようなケースがあったことが分かりました。
このうち沖縄県では、勤務時間内に補習を行った教員に対しても1回当たり3000円がPTA会費から支払われていて、こうした事例は県立高校のほぼすべてに当たる58校で確認されたということです。
文部科学省は「多くの学校で不適切な事例が見られたのは大変遺憾だ」として、今後、各教育委員会を通じ学校への指導を徹底することにしています。
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