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全国初、二つの学位取得可能に 佐女子短大 | ||
佐賀女子短大は18日、韓国の短大の蔚山(ウルサン)科学大学と「ダブルディグリー制度」の協定を結んだ。来年度から学生が留学を通して両短大の学位を取得できるようになり、全国の短大で初めて導入する。国際感覚を持つ人材の育成や若者同士の交流促進とともに、国際基準に合わせた教育の質の確保を目指す。 ダブルディグリー制度は日本と海外の大学が教育課程や単位互換などを取り決め、双方の学位を授与する取り組み。文部科学省が大学の国際化の一環で推進し、4年制大では導入が進んでいる。佐賀女子短大と蔚山科学大は2010年、留学に関する提携協定を結んでおり、新たに同制度を加えることにした。 対象はキャリアデザイン学科の希望者で、人数の制限は設けない。短大で1年間学んだ後、蔚山科学大に1年間留学し、韓国語をはじめ、英語や日本語教育、IT関連など専門科目を受講する。留学先の授業料は不要で、生活費などは自己負担となる。必要な単位を取得すると、双方の卒業証書を受け取ることができる。蔚山科学大は韓国の大手自動車メーカーの現代自動車が設立している。 佐賀女子短大であった協定書調印式で、山田直行学長は「教育の質の保障が求められる中、制度導入は国際的なレベルに達している証しとなる。身近で負担も少ない韓国留学を促し、国際教育支援につなげたい」とあいさつ。蔚山科学大の李秀東(イスドン)総長は「先進的な日本の福祉や幼児教育の分野を韓国の学生が学べる機会になる。根が強い木は風で倒れないというように、両国の交流が根強くなれば」と述べた。 |
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2012年12月19日更新 |