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本格復興行き出発 気仙沼BRTが正式運行

くす玉を割り、BRTの運行開始を祝う関係者

 JR東日本は22日、東日本大震災で被災したJR気仙沼線の不通区間、柳津−気仙沼間(55.3キロ)で、バス高速輸送システム(BRT)の正式運行を始めた。

 宮城県南三陸町の歌津駅であった出発式には、関係者約70人が出席。JR東日本の冨田哲郎社長は「地域の方々の理解を得て、BRTで仮復旧することができた。安全で利便性の高い乗り物として沿線の活性化に貢献したい」とあいさつ。テープカットや運転手への花束贈呈などで運行開始を祝った。
 ただ、式典前に出発した始発便は午前5時5分ごろ、気仙沼市本吉町の国道45号で乗用車と接触するトラブルに見舞われた。乗客4人と運転手にけがはなかったが、下り1便が運休、上り1便に約70分の遅れが出た。
 BRTはJR東日本が事業主体で、ミヤコーバス(仙台市)に運行委託する。ノンステップタイプのハイブリッドバスを14台導入。暫定運行でダイヤに遅れが出た状況を踏まえ、上下50本から63本に増便した。
 気仙沼線で2カ所目となる専用道を南三陸町の歌津−陸前港間(2.3キロ)に整備。志津川駅(南三陸町)を1キロ内陸に移設新築したほか、陸前小泉駅(気仙沼市)など5駅に待合室を置いた。
 専用道の整備は5区間で進んでおり、最終的に6割の区間を専用道にする方針。出発式終了後、鉄路復旧について冨田社長は「多くの課題があり結論が出るには時間が掛かる。今後も地元と議論したい」と話した。


2012年12月23日日曜日


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