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週刊 上杉隆
【第3回】 2012年6月19日
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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

いまさら大々的に報じても完全に手遅れ
朝日新聞一面トップ記事「米情報 避難に生かさず」

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 私の知っている限り、そのころから記者クラブメディアのやり口は一向に変わっていない。そう、アンフェア、いや卑怯な手法で自らの正当性を求めるのに必死なのだ。だがもちろんそれは欺瞞に満ちた正当性だ。

 私は朝日新聞を読んですぐ、おしどりのマコさんとケンさんの顔が浮かんだ。

 彼女たちが、今回の朝日新聞のスクープ記事だという情報をDOE(米国エネルギー省)のサイトから発見したのはもう半年以上も前のことである。オバマ大統領がコミットメントを発表し人道的見地から詳細なデータの公開を決めたのは昨年10月のことだ。

 当時、彼女たちはすぐにその詳細な生データを政府対策統合本部の記者会見でぶつけた(簡易情報はすでに震災後の3月にDOEで公開が済んでいた)。驚いたことに彼らはその情報を知らなかった。そのやり取りをおしどりさんの当時の連載コラムから振り返ってみよう。

半年前に記者会見で
質疑されていたデータの存在

 〈11月14日の統合対策室合同会見にて。

 ――前回、DOEのデータを文科省として手に入れられたかどうか、というのをお聞きしましたが、10月21日にNNSAのほうで恐らくDOEの生データをホームページ上で公開しておられます。それは入手されてご覧になっておられますでしょうか。

 それは本当に生データですのでものすごく見づらいものになってますが、それは何か分かり易く解析などはされてるのでしょうか。宜しくお願い致します。

 文科省・伊藤審議官「おしどりさんからご指摘のDOE のホームページ確認させていただきました。あの、今回の公開されてるデータというのは一つは空間線量のデータ、もう一つはダストのデータ、それからあの、土壌のデータ、もう一つは画像データでして、いわゆる航空機モニタリングによってサーベイしたところを――まあ以前からホームページにも載ってたかと思いますけれども、ま、そういうようなデータがありました。で、それは全て文科省として入手していたものではありませんので、改めて今、原子力研究(開発)機構のほうでどういう活用ができるのか、内容についても精査していただいてるところであります」

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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