山田町災害復興支援隊

山田町災害復興支援隊は、厚生労働省が実施した緊急雇用創出事業により、山田町から特定非営利法人大雪りばぁねっとへ事業が委託され、東日本大震災により被災された方々を雇用し新たに「山田町災害復興支援隊」を編成。行方不明者捜索や復旧・復興支援活動を行っています。(2012年6月現在140名を雇用)

災害特務中隊

潜水活動

三陸やまだ漁業協同組合様より船底確認作業の依頼があり、災害特務中隊は大沢漁港へ向かいました。


水温は17,5度と、昨年より1.5度も暖かったので潜水をする隊員にとって作業しやすい温度。

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作業を行うにあたり、まず隊員2名で船底の状況把握のため写真を撮影

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船底にはフジツボ、海藻などがたくさん付着していていました。

写真を確認しながら段取りを確認し作業開始です。

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一隻に対し前方と後方2名ずつ別れ作業を行います。
前方は船底全体を、後方はスクリューを重点的にスクリッパー等を使い付着物を落としていきます。

陸上では船長さんたちが船底での作業を心配そうに見つめていました。
作業終了後の写真を船長さんたちに確認していただき作業完了です。

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大切な物……見ぃ~つけた(^O^)

東京からボランティアで復興のお手伝いに来ていた方が、海岸で水揚げをしていた漁船を見学に来ていて大切な物を落としてしまったようです。
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落としてから二日目。
特務隊員二名が捜索に向かいました。
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持ち主の方は、大切な物が気になるものの、隊員たちの事も心配している様子。
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捜索から約1時間後・・・
「ありましたぁ~!!」(^O^)と、隊員の一人が発見。
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持ち主の方から、感謝・感激の涙で「ありがとうございました」とお礼をいただきました。

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隊員からも笑顔がこぼれます(^O^)
落とした場所よりも大分離れた場所で見つかりましたが無事発見しお返しできてよかったです。

秋田県田沢湖捜索報告

先月7月21日に秋田県田沢湖で発生した水上バイク事故による行方不明者の捜索のため、山田町災害復興支援隊が7月25日(水)から捜索支援を行っておりました。


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捜索に使用された機材として、水上移動に使用したのは船舶のゾディアック2艇及び水上バイク3艇
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船上から操作して水中をモニターで観察することの出来る水中カメラロボット
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超音波により水中・湖底・地形漂流物などで反射された音を画像変換しモニターで見ることの出来るソナー
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これらの機材がメインとして捜索が進められました。


落水地点は水深約30メートル。
さらに数十メートル沖合いに出ると水深100メートル近くなります。最深部では420メートル。田沢湖は国内最深の湖で、日本の沿岸海域でもこのように急激に深くなっているところはないため、捜索は困難を極めました。
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水上バイクは湖面に漂流物がないかを捜索
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ゾディアックは主に湖面、沿岸部の湖底を目視。そしてソナーで水中検索。目視とソナー検索が同時に行われました。
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水上バイクとゾディアックでお互いがサポートできるように近い距離で湖上を周ります
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ソナーに反応があり、画面に集中する隊員
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ソナーに反応があると隊員は水に入る準備をします
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水の透明度は連日3,4メートルほど。目標水深が浅い場合、素潜りで確認します 

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水深が深い場合は酸素ボンベを背負い潜水します。
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毎日午前8時から午後5時まで、支援隊による懸命な捜索が続けられましたが、残念ながら行方不明者の発見には至らないまま、支援隊の捜索支援は8月5日(日)をもって打ち切りいたしました。 


依頼者(ご家族)に捜索結果を説明
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捜索現場に敬礼をいたしました
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機材・本部テントの撤収作業
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ご家族並びに関係者に敬礼し、田沢湖から岩手県山田町に戻りました。
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今回捜索支援にあたった隊員は、水上班・潜水班・陸上班・捜索本部あわせて27名。今回の湖内の捜索においては水温・水深・透明度など捜索がとても難しい現場状況のため困難を極めました。

捜索にあたった隊員の中には昨年の震災を経験し家族を失った者もいます。なんとかして見つけてほしいと思う依頼者の心情を誰よりも察し、なんとかして見つけたいと思う隊員の思いは、捜索にあたるひとりひとりの姿勢から強く感じました。


以上、田沢湖行方不明者捜索報告
山田町災害復興支援隊災害特務中隊一同



秋田県田沢湖にて行方不明者捜索

先日7月21日に秋田県田沢湖にて発生した水上バイクによる水難事故。 岩手県滝沢村の男性が水上バイクからの転落により行方不明となり、未だ見つかっておりません。

21日の事故発生時から秋田県警が捜索を行っており、当支援隊も要請を受け25日の朝から現地田沢湖にて捜索支援を続けています。

捜索の使用する水上バイク3艇、船(インフレータブルボート)2艇を4トンユニックで山田町から田沢湖まで搬送してきました。
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田沢湖湖畔の水上バイク乗り入れ場所に指揮所を設置
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地図を見ながら捜索場所を確認。また捜索したエリアの湖面状況を報告
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落水ポイントへ目印を浮かせ、捜索範囲を選定していきます
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捜索一日目は落水ポイント確定後、田沢湖の水中調査のために調査潜水
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また船2艇にそれぞれ取り付けたソナー(水中音波を使って水中の物体を捜索・探知・測距する装置)を使用した水中の調査を開始。
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水上バイクは感覚をあけ2艇並走しながら、岸辺に流れ着いていないか、不審な浮遊物はないか等、湖の岸部を中心に水上からの目視捜索。しかし深い水深のためか、どんなに覗き込んでみても見えるのは深い青色の水面のみ。波がないぶん、捜索しやすいのかと思っていましたが山田湾の水質とはだいぶ異なり予想外に難航しています。
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2日目は、午前中からソナーが反応した場所で落水ポイント近辺を集中的に潜水を繰り返しました。
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田沢湖は日本一水深が深い湖。落水ポイント直下の地底は、急な落ち込みとなっており、一気に水深100mまで達します。 そのため潜水のみでの捜索はとても危険です。効率的に捜索を進めるため2日目午後から水中ロボットを導入した地底捜索を開始しました。 
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船にモニターと発電機を設置。コントローラーで水中ロボットの潜行・進行方向を操作しながらモニターで地底を探索します。
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東日本大震災では全国・世界中のみなさんから山田町へご支援をいただきました。山田町災害復興支援隊は、山田町支援・復興事業を進めながら、これからは復興に向かう被災地の住民として、ご支援頂いた方々に恩返しをしていくのも役目の一つだと思っています。支援隊の特務中隊は今回の事案のような緊急の出動にも備えた訓練を毎日行っております。その成果を発揮するためにも、隊員は行方不明者を早く発見したいという思いで現在も毎日捜索を続けています。
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土俵作りを手伝い

養殖施設復旧作業として、牡蠣棚に吊り下げ養殖いかだが流されるのを防ぐための「土俵」作りを手伝いました。

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まずは砂利を入れる袋の縛り口に縄を入れる作業。
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次に、砂利をスコップで一袋ずつ入れていきました。砂利を入れる大変な作業は、特務中隊に4月から加わった新人が受け持ちます。重い砂利を持つことで筋トレにもなるという、これも先輩からの愛情です(?)
砂利詰め (718x1000)

口をしっかりと縛り完成!
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このような地道な作業から山田町の海産特産物が少しずつ増えていき漁港の再生・活性化につながることを願います。
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livedoor プロフィール
山田町災害復興支援隊

〒028-1371
岩手県下閉伊郡山田町
船越9-10-1
B&G海洋センター

TEL;0193-89-7515
mail;npodrn1@gmail.com





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