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できごと
【関西の論議】尼崎の“悲劇”…主犯格自殺の連続変死事件で「風評被害」の訴え
アンケート結果でも分かるように、今でも「公害のまち」という印象を持っている人が多いようだ。さらに乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故や、クボタ旧神崎工場のアスベスト(石綿)問題などが「負のイメージ」を増長し、「環境美化に取り組んでいる今の尼崎の実態と乖離(かいり)している実情がある」と尼崎市の担当者はこぼす。
こんなマイナスイメージを払拭(ふっしょく)し、尼崎の新たな魅力をPRするため、市は今年4月に「シティプロモーション推進部都市魅力創造発信課」という新しい組織を創設した。
そんな全庁挙げて、市のイメージアップ戦略が本格始動した矢先に起きたのが連続変死事件だった。タイミングの悪さに「こんな事件で尼崎が全国的に有名になってしまい、非常に残念」と市担当者は唇をかむ。
世界のロス、リオ…アマ
尼崎は市民から愛着を込めて「尼(アマ)」と呼ばれる。「都市を略して呼ぶのは、ロス(=米国のロサンゼルス)と、リオ(=ブラジルのリオデジャネイロ)、アマくらい」と市広報担当者は誇らしげだ。一方、県外では尼崎を大阪市西成区の労働者のまち「釜ケ崎」と勘違いされ、市民をがっかりさせることもあるという。
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