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ノロ06年以来の流行の兆し44人集団感染6人死亡

ノロ集団感染で患者死亡 頭を下げる宮路理事長ら
ノロウイルスによる集団感染が発生し、記者会見で頭を下げる医療法人春光会の宮路重和理事長(中央)ら
Photo By 共同 

 ノロウイルスが06年以来の流行の兆しを見せている。宮崎県日南市の病院で、入院患者と職員計44人がノロウイルスによる感染性胃腸炎を発症、うち患者6人が23日までに死亡した。山梨県では同じ業者の弁当を食べた1184人が食中毒症状を、大分市でも27人が下痢などの症状を訴えた。いずれも多数からノロウイルスが検出されており、厚生労働省は注意を呼び掛けている。

 集団感染が起きた病院は、医療法人春光会東病院。44人が下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴え、うち入院中の78〜88歳の男性患者6人=いずれも日南市=が死亡した。同病院が23日、発表した。

 死亡した6人は脳梗塞や脳出血で寝たきり状態の長期入院患者。78歳の男性患者が12日に嘔吐と発熱の症状を示し、14日に死亡。その後、17日に2人、19日と21日、22日にそれぞれ1人が相次いで死亡した。全員、嘔吐したものが気管に逆流するなどして肺炎を引き起こしたことが死因と診断された。

 23日時点で患者と職員計11人が治療中。うち76〜90歳の男女5人が重症で、酸素吸入の措置を受けている。

 宮路重和理事長は県庁で会見し「当初はノロウイルスが原因という意識がなかった。大変申し訳なく、遺憾に思っている。報告も遅れ、申し訳ありませんでした」と述べた。県に死亡者の報告をしたのは5人目が亡くなった後だった。また、県からは、職員が患者の嘔吐物を処理する際に使う前掛けを使うたびに捨てるよう指導されてきたが、「品薄で入手できなかった」として、同じ患者には同じ前掛けを一日中使い回していた。

 また、山梨県は23日、同県甲斐市の「るんるんランチ」が製造した仕出し弁当を食べた県内372事業所の1184人が食中毒症状を訴えたと発表した。同店の従業員を含む32人からノロウイルスを検出、重症者はいないという。

 大分市も23日、市内で食事した27人が下痢などの症状を訴え、うち11人からノロウイルスを検出したと明かした。入院するような重症者はいないという。27人は20〜70代の男女で、18日に同市の飲食店「玄兎」で食事をした後に体調を崩した。

[ 2012年12月24日 06:00 ]

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