WINDSは、全ての人々が「いつでも・どこでも・安心して」高速通信サービスを受けられること、本当の意味での「ユビキタス社会の実現」のための、きわめて実利用に近いプロジェクトであることに大きなやりがいと責任を感じています。
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「きずな」(WINDS)は、政府IT戦略本部の「e-Japan重点計画」に基づいて研究開発が行われているもので、現在、JAXAと独立行政法人情報通信研究機構との共同で開発が進められ、世界最高水準の高度情報ネットワークの形成を目指しています。「きずな」は2008年2月23日17時55分、H-IIAロケット14号機によって打ち上げられました。
将来の情報ネットワークの更なる高速・大容量化を想定し、一般家庭でも超小型アンテナ(CS受信アンテナとほぼ同じ直径45センチ程度)を設置することにより、最大155Mbpsの受信及び6Mbpsの送信を、また企業等においては直径5メートル級のアンテナを設置することにより最大1.2Gbpsの超高速双方向通信の達成を目的としています。
さらに、国内インターネット網の超高速化にあわせた国際的なインターネットアクセスの超高速化、特に我が国と身近なアジア・太平洋地域の諸国との超高速通信の実現も目的としています。
「きずな」は、インターネット、教育、医療、災害対策、ITS(高度道路交通システム)などの各分野における衛星利用を推進する宇宙インフラ構想「i-Space」の中で、大容量データ通信分野の技術実証を担う衛星です。
広域性・同報性・耐災害性といった衛星通信の特徴を活かして、IT社会で必要とされる高速大容量通信を実現するとともに、国内のみならず国際的なインターネットアクセスの超高速化、特にアジア・太平洋地域の超高速通信の実現を目指しているのも特徴です。高速インターネット網が行き届いていない地域の「デジタル・ディバイド解消」、いつでも・どこでも高度な医療を提供できる「遠隔医療」、離れた地点間の学校、研究者の交流を可能にする学術・教育分野での応用など、データ通信のより有効な使い道が現実のものとなっていきます。
国際標識番号 | 2008-007A |
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打ち上げ日時 | 2008(平成20)年2月23日 17:55 |
打ち上げロケット | H-IIAロケット14号機 |
打ち上げ場所 | 種子島宇宙センター |
形状 | 縦3m×横2m×高さ(タワー含む)8m 箱型構体 |
質量 | 約2,700kg(静止軌道上初期) |
軌道 | 静止衛星軌道(東経143度:暫定) |
軌道高度 | 約36,000km |
軌道傾斜角 | 0度 |
軌道周期 | 約24時間 |
姿勢制御方式 | 三軸姿勢制御方式 |