Taichi Ito
ロート製薬恐喝事件まで起こした在特会のルポ。在特会の成立から興隆、そして暴走まで描かれている。関係者へのインタビューを軸にテンポ良く、描いており、読む価値大。しかし、本書の真価は最後の在特会に引き寄せられる人々の分析。人々は「加害者意識」でなく、「被害者意識」を原動力に引き寄せられているとした点。失われた「幸福」の代償として「ヘイトスピーチ」にあけくれる。そして最後に、在特会に引き寄せられる人々の中に見出すものは・・・。あとはご自分でよんでください。「癒しのナショナリズム」を思いまします。
ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)
安田 浩一
Tweet
感想・レビュー投稿者
30冊/8643ページ/男性