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ご指摘いただいたので行間などをあけてみたのですがどうでしょうか?
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王都大侵攻編
第十七章 暗雲
その朝はいつもと違った。

普段の眠気に勝てないこともなければ、行為をした次の日の自然に目覚める感覚とも違う。本能が何かを察知し無理矢理夢の世界から覚醒させられる感触。
 それは重大な危機が迫っている時の警鐘だ。
 
 窓から外を見ればまだ暗い、うっすらとは明るくなっているので日も昇っていない早朝くらいか。
何故だか無性に昨日は一人で寝たくなったのだが、それはこれを無意識の内に察した野生の本能によるものか。幸い飛び起きても誰も起こすことはなかった。オレのベッド傍にいる二匹は既に危険を察知して起きていたので数には入れない。

「ニキ、ダイ」

 二匹にいつものだらけた雰囲気はない。二匹とも低い唸り声を上げて同じ壁の方を睨みつけている。ここまでの警戒をあらわにするなんてただ事ではない。
 
 オレは急いでベッドから跳び起きるとすぐに常においてある刀と杖を身に着け叩く準備をする。オレとニキとダイが勘違いなんて間抜けなことをするわけはない。いつになるか正確にはわからないが、近いうちに必ずそれは来る。

 圧倒的な脅威が。

「オレが指示するまでニキはイリス、ダイはメイを守れ」
「「ウォン!」」
 
 二匹は勇ましく返事をすると隣の部屋に向かった。これでとりあえず何が起きても二人の身に危害が及ぶことはない。

「まさかダグラスの嫌な予感が当たったのか?」
 
ここまで二匹がピリピリすることは今まで数回しかない。それは決まって危険が迫っている時だ、絶望的なまでの。
 とりあえずこの場にいてもしょうがない。ニキとダイを追ってイリス達の部屋にノックもせず入り込む。二人ともニキとダイに叩き起されていたので手間が省けた。

「イリス、メイ、急いで準備をしろ。それで絶対こいつらから、出来ればなるべくオレからも離れるなよ」

二人は突然の命令に最初は戸惑ったか、オレが今まで見せたこともないぐらい真剣な表情をしているので察してくれたらしくすぐに着替え始めてくれる。オレはその間に窓から屋根に飛び移ると映写(ビジョン)を駆使して王都周辺の様子をくまなく捜索する。
そしてそこで当たってほしくない予感が的中したことを知ることになった。

「これが大侵攻……」

 万を超えるであろう魔物の群れが草原の緑色すべてを飲み込み、黒い津波となって王都に襲い掛かって来ようとしていた。

Wordで作ってそれを貼り付けていたので行間とか気が利かずに申し訳ありません。
後、感想とかで顔文字使いたくてもパソコン音痴で使えないんで気分害したらずみません


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