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24漁港、最長2年復旧遅れ 資材高騰、入札不調
宮城県は21日、東日本大震災で被災した県営27漁港のうち、2013年度の復旧を目指していた「水産業集積拠点漁港」と「機能強化漁港」の計24漁港について、工事完了時期が最長2年ずれ込むとの見通しを示した。 同日の県議会環境生活農林水産常任委員会で、山田義輝農林水産部長が明らかにした。理由として県は、人件費や資材価格の高騰による入札不調が続発したことを挙げている。 24漁港のうち県が復旧を最優先させる水産業集積拠点漁港に位置付ける気仙沼、志津川、石巻、女川、塩釜の県営主要5港の復旧完了時期は全て予定より2年遅れ、15年度となった。 機能強化漁港の19港は松岩(気仙沼市)、寄磯(石巻市)、荒浜(亘理町)など13漁港が1年遅れの14年度、浦の浜(気仙沼市)、渡波(石巻市)、閖上(名取市)など6漁港が15年度に、それぞれ復旧完了させる。 委員会で山田部長は「見通しが甘かった点もあるが、新たに示したスケジュール通りの工事完了を目指す。漁港ごとの復旧状況を示す工程表を作り、施工管理に努めていく」と述べた。
2012年12月22日土曜日
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