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東北8高速 あす完全復旧 4000ヵ所、補修費331億円
 | 東日本大震災と余震で路肩が崩落した東北道平泉前沢IC−水沢IC間=昨年4月8日、奥州市 |
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 | 土が盛り直され、完全復旧した東北道平泉前沢IC−水沢IC間=今年10月22日、奥州市 |
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東日本高速道路東北支社(仙台市)は20日、東日本大震災で被災した東北の高速道路8路線の補修工事を22日に終え、完全復旧すると発表した。常磐道の一部は東京電力福島第1原発事故の影響で通行止めが続く。被災箇所は約4000カ所に上り、延べ約15万8000人の作業員、331億円以上の費用を投じた。 本復旧に向け工事したのは、東北自動車道白河インターチェンジ(IC)−北上金ケ崎IC間、磐越道いわきジャンクション(JCT)−猪苗代磐梯高原IC間、仙台東部道路亘理IC−仙台港北IC間など。昨年9月から進めていた。 路面のひび割れや段差の被害が最も多く、約2200カ所に上った。アスファルトをはがして土を踏み固め、再び舗装した。 道路と橋のずれも仙台東部道路を中心に約780カ所に達し、重機で橋を下から持ち上げて架け直した。盛り土構造の路線では約630カ所で路肩が崩落したため、土を盛り直した。 工事期間中の断続的な車線規制や通行止めで、福島県内で延べ636回、宮城県内で480回、岩手県内で12回の渋滞が発生した。今年3月21日には、東北道上り線の本宮IC付近を先頭に17.9キロの渋滞が起きた。 東北支社は「長期間にわたり不便と迷惑を掛け申し訳なかったが、予定通り年内に工事を完了できた。今後も修繕や点検をするため、協力をお願いしたい」と話す。 常磐道広野IC−常磐富岡IC間は、原発事故の影響で通行止めが続き、復旧のめどは立っていない。
2012年12月21日金曜日
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