らいくあらーめん

　朝は少し時間があったので名代箱根そばマルシェ新百合ヶ丘店に立ち寄りました。
　多くのトッピング（天かす、お揚げ、わかめ、生玉子、温泉玉子、山かけ、コロッケ、バラ肉、かき揚げ天、めかぶ、カレーなど）が用意されていますが、その殆どを食べることなく。
　今朝もかき揚げ天そば370円のねぎ多め、ねぎ多めは対応してくれるお店としてくれないお店がありますが、ここはしてくれます。
　いつの日か、何も言わなくても多めにしていただける日まで。

　お昼は途中下車して新百合ヶ丘、二つ目の商店街の裏手にある青葉川菜館（あおばせんさいかん）＠川崎市麻生区。
　明らかに駅を利用する外来客相手ではなく徒歩圏内の地元客相手の店でしょう、どんなラーメンが食べられるかとても興味があります。
　店先にメニューが広げておかれているので、どれどれと目を落としてみると950円スタートなんですか、超高級中華料理屋じゃないですか。

　カランとウェルカムベルを鳴らして店内に入ると半分位の入り、足を進めようとすると「ただいま満席でして」とやんわりと断られてしまいます。
　ほほう、相席を許していないんですね、それでは店外で待たせて頂きましょうか。
　10分ほど待ってお客さんが出て来たので一呼吸おいて入店、今度は円卓に相席で案内されました。
　もう一度メニューを見ても同じなので、お茶を運んできてくれた店員さんに注文を伝え、店内をぼけっと眺めます。
　どのテーブルも飲んでいて、飲んでいないのは私だけ、じゃあ飲むかといかないのが辛いところ。

　10分ほどして担担面（四川ゴマ味噌辛子汁そば）950円、「麺」を「面」と表記するのは当て字ではなく簡体字だからですね。
　無駄にラーメンばかり食べているので、一般的な担々麺とはまるで異なる麺相に驚いてしまい、食べ方さえ躊躇してしまいます。
　味噌ダレベースに思えて表面だけ、全体を優しくかき混ぜてから食べてみると豚ガラか鶏ガラかさえも分からないほどかなり薄めの出汁、ラーメンのスープと言うより単体で味わう中華スープのようです。

　いわゆる担々麺としての辛味や酸味は全く感じませんが、油絵よりも水墨画の方が好きな私は他のメニューも食べてみたいほど気に入りました。
　中細の縮れ麺は「ン？」な感じで、ラーメンは麺料理ですがスープを楽しむお店があってもいいかな。
　トッピングにはしっかり青梗菜、刻みネギと挽き肉、親しい友人や家族でゆっくりと楽しむ担々麺ですね。
　ご馳走様でした、他の麺類も食べに来ます。

　10年来の友達と飲みたくなって連絡すると、遅い時間に訪問予定とのこと、それじゃあノルマを先にこなしておきますか。
　帰宅方向とは逆の御徒町で降りて、蒙古タンメン中本御徒町に向かうと店先に10人以上の待ち客。

　今夜は数ヶ月おきに発売される御徒町店専用のメニュー狙いです。
　客回転が良いのか悪いのか分からないけど、10人くらいなら店先で待つこと10分ですのでそんなに待たされた感はありません。
　案内された席は正面カウンターの調理場目の前、なんですけど仕込料理ですので調理を見ていても自分の分ではありません。

　先ずはビール500円で今夜は御徒町で一人お疲れ様会、御徒町店にも一年間お世話になりました。
　なぜか店長さんがいらっしゃったのでご挨拶すると、最近は夜当番が多いとのことで限定メニューが15時以降のみ販売なのと関係あるのでしょうか。

　程なくして北極海850円の麺少な目、ミニ味噌タンメンスープ170円。
　北極スープを基本にアサリ、イカ、エビなどの魚介類を入れて再調理されていて、単に具材を合わせただけではなく辛さがアップしています。
　辛さアップは意識的なのか無意識なのか分かりませんけど、冷し味噌ラーメンより辛く感じ、額に汗かきながら何とか食べましたけど。

　そんな辛さ、熱さにもびくともしないサッポロ製麺の中太麺は凄いと思います。
　付け合わせとしたミニ味噌タンメンスープ、ちょこっと紅生姜を乗せて頂きました。
　ご馳走様、また食べに来ます。

　その後、待ち合わせ時間より30分ほど新宿に着き、埼玉屋にいる。
　この時期は無条件で熱燗から、一年中熱燗は扱っているけどやはり冬の方が美味しく感じます。
　付き出しは日替わりなので何が出てくるかがお楽しみだけど、今日は大根、こんにゃく、里芋、の煮物です。
　特に何を話すわけでもなく黙ってのんびりと飲める店、ああ、「以前、お会いしたことがあります」な人が来てしまいました。

　ホワイトボードを眺めるとハマチ刺身があったのでお願いすると一人前残っていないとのことで、あるだけでいいですとお願いしました。
　ワサビ醤油で頂きましたが、熱燗によく合って友達が来る前に一本空けてしまいました。

　焼き物はレバーとマグロネギ、マグロネギはいつもあるわけではありませんが、あるときは必ず。
　濃いタレで焼き上げてあってこれもお酒が進みます、と話しているウチに部下登場。
　数ヶ月ぶりに会っても昨日会っていたように話が進む、一生大切にしていきたいです。
　生粋の鉄道オタクなので私が知らない話しを沢山知っていて、下松で見かけた「新幹線が生まれる街」も即座に回答、さすがです。

　閉店時間を大幅に過ぎてお勘定、って、私以外はまだ居座っていましたが。
　さて、予定通りにバルト９で映画鑑賞、映画は殆ど1人で観るので今夜も1人。
　007シリーズの最新作、スカイウォール、個人的にかなりがっかり。
　面白いかつまらないかで聞かれれば面白いけど、見終わった後で「ジェームスボンドみたいな男になりたい」って気持ちにならなかった。
　シリーズの方向性が変わってきたのか、自身が人生を諦めちゃったのか、分からないけど。

　その後、定宿でカキフライをつまみにキープしてあるボトルで1杯。
　ホテルのラウンジにキープしてあるボトルを見て「こんなお店でボトルキープしても」と思っていましたが、そんな人に自分がなるとは。
　人生、思うに任せられません。