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【プロ野球】

栗山監督感激 栗山町でパレード

2012年12月23日 紙面から

 日本ハムの栗山英樹監督(51)が22日、北海道での自宅「栗の樹ファーム」がある北海道栗山町を優勝パレードした。雪が降る中、沿道には8000人のファンが集結。軽トラックの荷台で手を振り続けた指揮官は、祝福に目を潤ませていた。

 ヒデキ、感激−。粉雪と紙吹雪を見る栗山監督の視界が涙でぼやけた。町の目抜き通りに設けられた500メートルのコースでは開始前から「おめでとう」の声。涙もろい指揮官はもう、こみ上げるものを抑えられなかった。「13年前、ここ栗山町に来て、こんな日がくるとは…」と絶句し、目頭をおさえた。30分間にわたって笑顔でファンの前を歩き「今日は泣いた。感動しました」。声は震え気味だった。

 名字と同じ町名を持つことからできた縁。居を構えてからは手づくりの球場をつくるなど一町民としての活動を続けてきた。今季途中からはここから札幌ドームに出勤。まさに第2の故郷だ。この場所で普段と同じジャージー、長靴姿で優勝パレードをするのが監督就任からの夢。願いは1年で実現した。祝福する町民の人情は13年前と同じ。くしくも、初めて足を踏み入れた時の天気も雪だっただけに「今日のことは一生、忘れない」と感慨深げだった。

 終了後は5時間以上、2321組のファンとの記念撮影に応じた。同じ感動を、北海道の179市町村と分かち合いたいという気持ちがわき上がってきた。「いつか、全道で分散してパレードができたらね。みんな、元気が出るよ」。連覇への思いは新たになった。 (川越亮太)

 

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