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<フィギュア>羽生「重圧はエネルギー」 驚異のSP高得点

毎日新聞 12月21日(金)23時5分配信

<フィギュア>羽生「重圧はエネルギー」 驚異のSP高得点
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男子SPの演技を終え、胸をなでおろす羽生結弦=真駒内セキスイハイムアイスアリーナで2012年12月21日、貝塚太一撮影

 フィギュアスケートの全日本選手権は21日、来春の世界選手権(カナダ・ロンドン)などの代表最終選考会を兼ねて札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕した。第1日は男子のショートプログラム(SP)などを行い、今月のグランプリ(GP)ファイナル(ロシア・ソチ)2位の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=宮城・東北高=が97.68点の高得点で首位発進した。GPファイナルを日本男子として初めて制した高橋大輔(関大大学院)は88.04点で2位スタート。小塚崇彦(トヨタ自動車)は84.58点で3位、織田信成(関大大学院)は80.5点で5位だった。アイスダンスはショートダンス(SD)を行い、キャシー・リード、クリス・リード組(木下ク)が53.41点で1位だった。女子は22日にSPを行う。

【羽生の、高橋の華麗な演技を多数の写真で】2012フィギュアスケート全日本選手権

 ◇自身の記録超え「びっくり」

 18歳の躍進は、とどまるところを知らない。今季のスケートアメリカ、NHK杯とGPシリーズ2戦連続でSPの世界歴代最高得点を更新した羽生。国内大会のため参考記録扱いだが、自身の世界最高(95.32点)を2.36点上回る驚異的な点数をマークした。「びっくりした。自分の記録を抜かせてうれしい」。74点台でSP4位だった昨年と比べ、その成長ぶりはすさまじい。

 だが、直前練習の内容が悪く、緊張して試合に臨んだという。それでも、「SPへの不安はない」という自信が体のこわばりを解いた。冒頭の4回転トーループを鮮やかに成功させ、トリプルアクセル、2連続3回転とともに出来栄え評価ですべて加点。最後のスピンがレベル3になった以外は完璧だった。

 GPファイナル後は体調不良を訴え、ロシアと日本で計4日間、練習を休んだ。開幕前夜は「もう大丈夫」と笑顔を見せていたが、この日の演技終了後は「不安は若干あった」と心境を吐露した。

 時間が長いフリーは、体力面での懸念が残る。初優勝への期待も大きい。だが、羽生は「プレッシャーは期待された時の『義務』。自分はそれをエネルギーにしたい」。今季の前半戦を、全日本王者で締めくくるつもりだ。【芳賀竜也】

 ◇高橋、逆転に望み

 僅かなミスが命取りになる。それは今季のGPファイナルを制した高橋であっても例外ではない。高橋は「悪いなりに滑れた」と納得していたが、SPトップの羽生を9.64点差で追う2位スタートとなった。

 冒頭の4回転トーループが回転不足を取られ、3回転ルッツ−3回転トーループは踏み切り違反になった。表現力を示すプログラム構成点では羽生を上回ったが、ミスを埋めるまでにはいかなかった。前日の会見で「ミスをした分、どこまで落ちるか分からない」と話していたが、悪い予感が当たった。

 ただ、高橋の表情は暗くない。ミスは最小限に抑えた。「今まではパーフェクトでなければ、4回転は飛べなかった。今は60〜70%で着地できるようになっている」と26歳は成長も実感する。自慢のステップではいつも通り、観客を自身の世界に引き込んだ。

 首位との差を1桁台にとどめ、前回覇者がフリーでの逆転優勝に望みをつないだ。【安田光高】

最終更新:12月21日(金)23時9分

毎日新聞

 

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