真央、あるぞ３回転半解禁！／フィギュア

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公式練習で２日続けてトリプルアクセルを成功させた浅田。果たして“伝家の宝刀”を抜くのか（撮影・高橋茂夫）（写真：サンケイスポーツ）

　フィギュアスケート・全日本選手権第１日（２１日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ）女子は２２日のショートプログラム（ＳＰ）から世界選手権（来年３月、カナダ）切符をかけた戦いがスタート。２年連続６度目の優勝を目指し今季国際大会３戦全勝の浅田真央（２２）＝中京大＝らが公式練習を行った。激戦の男子ＳＰは羽生結弦（１８）＝宮城・東北高＝が９７・６８点でトップに立ち、高橋大輔（２６）＝関大大学院＝が２位、小塚崇彦（２３）＝トヨタ自動車＝が３位。アイスダンスのショートダンスはキャシー・リード（２５）、クリス・リード（２３）組（木下ク）が５３・４１点で首位発進した。

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　笑顔に自信がみなぎった。安定感を重視し、今大会も「跳ばない方向」と封印継続を示唆している伝家の宝刀、トリプルアクセル（３回転半ジャンプ）を、浅田は２０日に続いてこの日の公式練習でも成功させた。

　前日は２度挑戦して２度とも成功。この日は３度目のトライでトリプルアクセルをきれいに着氷した。優勝した今月のグランプリファイナル（ロシア・ソチ）で襲った腰痛の再発に注意しながらも、浅田の仕上がりに不安の色はない。

　「いい練習をしていた。トリプルアクセルはやらない方向だけど、どう転ぶかわからない」

　佐藤信夫コーチも好調に目尻を下げ、大技解禁へ気持ちが揺れ始めた。残るは「僕の目から見ればいいジャンプだけど、映像で見れば回転不足かもしれない」と話す採点の懸念だけだ。

　「今季中に１度は跳びたい」と封印中も練習を欠かさない浅田は、筋力の増強や自信回復など成功率アップの条件を着々と整え、世界選手権出場もかかる日本一決定戦でついにＧＯサイン待ちに入った。

　一方の佐藤コーチは採点法も踏まえ、１４年ソチ五輪本番での封印継続も視野に入れて、指導しているという。「流れるような着氷にならないと成功とは言えない」と、直前解禁の条件を挙げた。