ジュニアＶの宮原知子が大健闘の３位スタート＝全日本フィギュア

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１４歳ながら抜群の存在感を放ち、ＳＰで３位に輝いた宮原【坂本清】

　フィギュアスケートの全日本選手権が２２日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われ、女子ショートプログラム（ＳＰ）では全日本ジュニアを制した宮原知子（関大中・高スケート部）が３位（６０．１９）に入った。

　１４３センチという小さな１４歳がリンクで大きな輝きを放った。演技冒頭の大技、トリプルルッツ−トリプルトゥループを成功させると、続くトリプルフリップ着氷。ほぼミスなく演じきり、観客からはスタンディングオベーションが送られた。初出場となった昨年度の同大会では、ＳＰで転倒し１５位スタート。しかし、緊張が解けたフリー（ＦＳ）では鈴木明子、浅田真央に続く３位となり、総合でも６位に食い込んだ。２回目の出場となった今大会では堂々とした演技で鈴木、浅田に次ぐＳＰ３位という好発進。日本女子フィギュア界のトップ２に近づく躍進ぶりだ。

　そんな末恐ろしい彼女だが、リンクで見せる姿とは対照的に、会見場では緊張した様子。マイクを使っているにもかかわらず、声を聞き取るのがなかなか難しいほどの小声でフリーへの意気込みを語った。

「全日本選手権で演技ができて、自分の良いところをお客さんに見せることができて良かったです。明日は今日よりもさらに思い切りよく滑って、ノーミスで演技をできるようにしたいです」

　ぎこちなさは否めなかったものの、必死でつむいだその言葉には力強さが感じられた。２３日に行われるＦＳでの活躍もぜひ期待したい。