大津いじめ自殺:同級生2人を書類送検へ 1人は児相に
毎日新聞 2012年12月22日 20時54分(最終更新 12月23日 00時50分)
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、滋賀県警は男子生徒をいじめたとされる同級生3人について、暴行などの容疑で近く立件する方針を固めた。うち当時14歳だった2人については大津地検に書類送検し、刑事罰に問われない当時13歳だった少年については、男子生徒への暴行などの非行内容で児童相談所に送致する見通し。
捜査関係者によると、当時14歳だった少年の1人は、昨年、校内で男子生徒を殴るなどした疑いや、男子生徒の成績カードを破った器物損壊の疑いがある。もう1人の当時14歳の少年については、校内での男子生徒への加害行為のほか、今年5月に女性教諭にけがをさせた傷害の疑いが持たれているという。
また、男子生徒が窓から落ちる練習をさせられていたとされる「自殺の練習」については、他の生徒らからの聞き取りの結果、詳しい内容などは確認できず、度胸試しの一環だったと判断し、強要容疑での立件は見送る方針だという。
一方、今年7月の学校などへの捜索容疑になった、昨年9月の体育祭で男子生徒の手足を鉢巻きで縛るなどしたとする暴行容疑については、「体育祭での行為は、遊びで同様の行為をしていた生徒が多く、犯罪との区別が難しい」として、立件の可否を慎重に検討している。
これらの同級生3人を巡っては、体育祭での暴行容疑で県警が7月11日に学校と市教委を家宅捜索。その後、男子生徒の父親が3人を暴行、恐喝、強要、窃盗、脅迫、器物損壊の6容疑で大津署に告訴していた。