電車内で女子高校生に痴漢行為をしたとして、大阪府警は22日、JR西日本の執行役員で神戸支社長の金平英彦容疑者(56)=大阪市阿倍野区=を府迷惑防止条例違反(痴漢行為)容疑で現行犯逮捕し、送検したと発表した。「背中かお尻に右腕が当たったかもしれないが、痴漢はしていない」と容疑を否認しているという。
天王寺署によると、逮捕容疑は21日午前7時半ごろ、JR阪和線美章園―天王寺間を走行中の普通電車(6両編成)内で、府内の女子高校生(17)の下半身をスカートの上から触った疑い。金平支社長は通勤途中だったという。
高校生が近くにいた乗客の男性会社員(24)に被害を訴え、金平支社長は天王寺駅に着くとホームを走って逃げたが、約20メートル先で会社員らに取り押さえられた。高校生は約2年前から数回、同じ区間で痴漢被害に遭ったと話しているという。
JR西は「事実であれば誠に遺憾であり、今後詳しい状況を確認の上、厳正に対処してまいりたい」とのコメントを出した。