杉内　日本人投手最高５億円更改　来年はダブル３連覇だ

　巨人の杉内俊哉投手（３２）が２１日、東京・大手町の球団事務所で契約を更改した。フリーエージェント（ＦＡ）権を行使した昨オフに４年契約を結んでおり、来季年俸は１億５０００万円増の５億円。投手では日本人最高年俸となった左腕は、来年のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）と日本シリーズのダブル３連覇を公約した。

　自身だけが挑戦権を持つ偉業だ。ソフトバンク時代の２０１１年に日本一に輝いている杉内は日本シリーズ２連覇中。３連覇がかかるＷＢＣも代表候補選手の中で、ただひとり３大会連続出場が濃厚となっている。「ＷＢＣ３連覇もあるし、自分自身もシーズン３連覇がかかってる。山本監督の期待に応えられるようにしたいし、原監督をまた胴上げできるようにがんばりたい」。Ｖ３に向け、２つのユニホームでのフル回転する決意を口にした。

　移籍１年目の今季は１２勝４敗、防御率２・０４をマーク。５月３０日の楽天戦（東京ドーム）では自身初のノーヒットノーランを記録した。左肩の違和感でポストシーズンは棒に振ったが、オフに入ってからはハワイ優勝旅行を欠席してリハビリに専念。今月１０日にはキャッチボールを再開し、順調な回復を見せている。「ブルペンには入ってないけどこれなら行けるという感覚」。優勝請負人として、日本代表でも巨人でも勝ちまくる。　（臼杵秀之）

（金額は推定）