中島、恩師・土井さん指令でダル打って２０００安打誓う！

１１年４月、中島〈３〉はダルビッシュ（左）から３ランを放った

　西武から海外ＦＡ権を行使してアスレチックス入りした中島裕之内野手（３０）が２１日、埼玉・所沢市内の西武球団事務所で移籍報告会見を行い、米国で日米通算２０００安打を達成することを誓った。

　浮かべた笑顔が、中島の素直な心境だった。「今年は無事にチームが決まって入団会見をしてから帰ってきました」。昨オフ、ヤンキースとの交渉が破談となったことを引き合いに笑わせた。

　今季、西武のヘッドコーチを務め、打撃の師と仰ぐ土井正博氏（６９）にア軍入団を報告した際、２０００安打指令を受けた。「土井さんは『向こうで出たり出なかったりするようなら、はよ帰ってきて日本でもいいから２０００本打ってくれ』と。早く達成できるように頑張りたい」。現在１３８０本で、あと６２０本。レギュラーならシーズン通して４年程度出場すれば実現可能な数字。今回結んだ２年契約を更新できる活躍をして、海の向こうから吉報を届ける。

　メジャーで対戦したい投手を問われ「ダルビッシュと言えばいいのかな。日本でその試合を楽しみにしてもらえるんだったら」と日本では計７年で６３打数１１安打２３三振、打率１割７分５厘に抑えられたレンジャーズのエースにリベンジ宣言。春季キャンプは２月中旬以降に開始するが「２月頭くらいにはキャンプ地に行きたい」と早めに雰囲気になじむつもり。２年越しでつかんだ夢の舞台。あとは暴れるだけだ。

　◆中島の打順は…　アスレチックスの公式ホームページによると、遊撃のレギュラーはパドレスから獲得した２７歳のパリーノ。メジャー実績は７９試合、打率２割ちょうどで１本塁打（過去２年間マイナーで３割台）だけに、中島は打撃面でアピールできれば、定位置の獲得は可能だ。現時点でクリスプが不動の１番で、３～５番が確定。ドリューがＲソックスへＦＡ移籍したことで空席になった２番か、６番が有力だ。